February 12, 2026
世界のコーヒー生産地
コーヒーは北回帰線と南回帰線に挟まれた帯状の地域で栽培されており、業界ではこのエリアをビーンベルト、あるいはコーヒーベルトと呼ぶ。この帯の中でも、標高、降雨量、土壌、気温の組み合わせによって栽培環境は大きく異なり、産地ごとに明確に違う風味のコーヒーが生まれる。
アフリカ
アフリカはコーヒー発祥の地であり、今も個性の際立つ豆を生み出している。エチオピアはイルガチェフェ、シダモ、ハラーといった産地を中心に、花や果実を思わせる豊かな香りを持つコーヒーを産出する。ケニアはカシスやトマトを思わせる風味と、はっきりした酸味で知られる。ルワンダとブルンジは、ストーンフルーツや柑橘のニュアンスを持つ、アフリカ大陸を代表する品質のコーヒーを生産している。
中南米
中南米のコーヒーは世界で最も多く飲まれており、バランスがよく親しみやすい風味が特徴である。コロンビアはキャラメル、赤い果実、中程度の酸味を備えたコーヒーを産出する。ブラジルは世界生産量の中心で、ナッツやチョコレートのニュアンス、酸味の穏やかな豆を大量に生産しており、多くのエスプレッソブレンドのベースになっている。グアテマラ、エルサルバドル、コスタリカは、チョコレート、スパイス、果実の風味を備え、どの焙煎度合いでもよく合うコーヒーを産出している。
アジアと太平洋
インドネシア、とくにスマトラのコーヒーは、土を思わせる香りと厚みのあるボディ、穏やかな酸味で知られる。これは現地特有のウェットハル(スマトラ式精製)による影響が大きい。パプアニューギニアは、トロピカルフルーツのニュアンスと複雑さを備えたコーヒーを産出する。インドのモンスーン・マラバールは、季節風にさらして熟成させる独特の精製で仕上げられ、酸味が穏やかで、穀物やスパイスのニュアンスを持つ個性的なコーヒーになる。
中米
パナマは世界でも需要の高いコーヒーを産出している。なかでもボケテ地域のゲイシャ種は、花や紅茶を思わせる独特の香りで知られ、オークションでも世界有数の高値で取引されている。
標高という指標
どの産地においても、標高は品質を見極める指標のひとつになる。標高が高いほど成熟がゆっくり進み、コーヒーチェリーの中で糖や酸がより複雑に育っていく。標高1500メートル以上で栽培された豆は、低地で育ったものに比べて風味が複雑になる傾向がある。
こうした産地から仕入れるスペシャルティカフェこそ、Pulled Coffeeのチャレンジが想定している場所である。

