March 5, 2026
エチオピアでのコーヒーの頼み方
エチオピアはコーヒーの始まりの地です。カファ地方でヤギ飼いのカルディがコーヒーの作用に気づいたという話はおそらく伝説ですが、エチオピアがスペシャルティコーヒーのほぼすべてを生み出すアラビカ種(Coffea arabica)の原産地であることは確かです。エチオピアでコーヒーを味わうことは、その歴史と直接つながる体験になります。
コーヒーセレモニー
エチオピアのコーヒーセレモニーは、世界の食の儀式のなかでも独特な存在です。生豆を火にかけた平鍋で焙煎し、手で挽き、ジェベナと呼ばれる素焼きの壺で淹れます。コーヒーは3回に分けて供され、1杯目(アボル)が最も濃く、2杯目(トナ)は中くらい、3杯目(バラカ、祝福の意味)が最も軽くなります。セレモニーは敬意ともてなしの表現であり、急いで済ませるものではありません。
ブナ
ブナはアムハラ語でコーヒーを意味する言葉で、日常の場でもこの呼び方が使われます。伝統的に濃く甘く淹れられ、ポップコーンやパンと一緒に出されることが多いです。カフェやレストランでブナを注文すれば、この標準的な淹れ方で出てきます。
産地と風味
エチオピアのコーヒーは産地によって風味が大きく異なります。イルガチェフェはフローラル、ジャスミン、ベルガモットのような香りで知られています。シダモは果実や柑橘系のニュアンスが目立ちます。ハラールは野性味のある複雑な風味で、コーヒーの世界でも独特の個性を持っています。こうした違いは、特定の産地のシングルオリジンを扱うアディスアベバのスペシャルティカフェで最もはっきり感じられます。
アディスアベバの現代のコーヒー文化
アディスアベバでは、エチオピア人の起業家たちが牽引するスペシャルティコーヒーのシーンが広がっています。この国が持つ豊かなコーヒー遺産を土台に、品質を重視する文化が築かれつつあります。国内で最も古いコーヒー店のひとつであるトモカ(Tomoca)は出発点として知られていますが、ボレやカザンチス地区にある新世代のスペシャルティカフェこそ、これからの動きを担う場所です。
エチオピアコーヒーを存分に味わえる場所は、アディスアベバのコーヒーマップで探せます。
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