January 22, 2026
フラットホワイトとは
フラットホワイトは、この20年で世界中のエスプレッソドリンクのなかでも特によく注文される一杯になりました。オーストラリアとニュージーランドから始まり、イギリスを経て各地へ広がっています。その成功の理由は、ひとつの実用的な問いに答えた点にあります。ミルクを使ったコーヒードリンクで、なおコーヒーらしい味わいを残すにはどうすればよいか、という問いです。
オーストラリアとニュージーランドの論争
オーストラリアとニュージーランドはどちらもフラットホワイトの発祥を主張しており、両方の主張に歴史的な裏付けがあります。ただし、この論争はドリンクそのものの質にはほとんど関係ありません。両国が築いたのは、確かな技術に支えられたエスプレッソ文化であり、フラットホワイトはその文化を最もわかりやすく表したドリンクです。
カフェラテとの違い
フラットホワイトはカフェラテよりも小ぶりで、容量はおおむね160〜180ml、カフェラテは220〜250mlです。通常のエスプレッソではなくリストレットショットで抽出することが多く、苦味が抑えられ、甘みと風味の強いエスプレッソに仕上がります。ミルクは表面の泡をほとんど立てず、なめらかなマイクロフォームに整えます。その結果、同じミルク量のカフェラテよりもコーヒーの風味がはっきりと前に出る一杯になります。
リストレットショット
リストレットは抽出時間の短いエスプレッソで、ショットの前半部分だけを取り出し、後半の苦味が出る前に止めます。仕上がりは甘みのある濃縮されたエスプレッソで、ミルクとの相性が良いのが特徴です。すべてのフラットホワイトがリストレットを使うわけではありませんが、出来の良い一杯はたいていリストレットで淹れられています。
上手に注文するには
オーストラリアやニュージーランドのカフェでフラットホワイトを頼めば、想像どおりの一杯が出てきます。イギリスでも広く定着しており、提供の精度は概ね高い水準です。アメリカではばらつきがあり、スペシャルティのカフェなら標準的に淹れられている一方、チェーン店では結果が安定しません。日本では、東京や大阪などのスペシャルティロースタリーやオーストラリア系のカフェで本格的なフラットホワイトに出会えます。
フラットホワイトに向いたコーヒーの街として知られるのは、メルボルン、シドニー、ウェリントン、ロンドンです。
フラットホワイトは、Pulled Coffeeでチェックインに選ばれることが多いドリンクのひとつです。

