February 10, 2025
ベトナムコーヒーとは
ベトナムコーヒーは、深煎り豆を金属製のフィンフィルターでゆっくり抽出し、加糖練乳と合わせて供されるコーヒーです。世界でも独特な飲み方のひとつで、力強く、しっかり甘く、ひと口で満たされるほどの厚みがあります。
ベトナムはブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産国です。栽培されているのは主にロブスタ種。スペシャルティコーヒーの中心であるアラビカ種に比べて、味わいは強く、苦味が際立ち、カフェイン量も多いのが特徴です。ベトナムのコーヒー文化は、ロブスタの性格を弱点として扱うのではなく、その持ち味を生かす形で組み立てられてきました。
フィン(phin)について
フィンは、グラスの上に載せて使う小さな金属製のドリップフィルターです。粗挽きの粉をチャンバーに入れ、お湯を注ぐと、4〜6分かけてゆっくり滴り落ち、ごく少量の濃厚なコーヒーが抽出されます。持ち運びやすく、価格も手ごろで、電気もいりません。そして、どこか瞑想的でもあります。座って、滴を眺めて、待つ。それだけの時間です。
ホットとアイス
ホットはカフェ・スア・ノン(Cà phê sữa nóng)。アイスはカフェ・スア・ダー(Cà phê sữa đá)で、同じコーヒーと練乳を、氷をたっぷり入れた背の高いグラスに注ぎます。これほど飲みごたえのあるアイスコーヒーは、なかなかありません。深く苦みのある高カフェインのロブスタと、甘くとろりとした練乳。文字にすると成立しないはずの組み合わせが、グラスの中では別物になります。
近くのベトナミーズカフェを探して、フィンフィルターで淹れているか聞いてみてください。淹れているなら、そこが正解です。
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